BLACKSTONES
『だからいやなんだよ。ハートの子供はハートに決まってる』
『悪いけど…あずかれないから』
『腐った親に腐った子供、最悪だな』
「―――!!」
夢――か………
「…リタ…大丈夫?」
隣には、心配そうなナルがいた。
「…うん……――」
「たいぶうなされてたよ?顔色悪いし…」
「…大丈夫…」
いやな夢…見たな…――
「もう朝だし、起きないとね!」
ナルはそう言い、居間に行った。
きっと俺に気をつかってくれたんだ――…
過去は消せない。
俺はいままでハート扱いされて近所に嫌われた。母さんも父さんも死んで、一人になった俺を拾ったのはミキだった。