BLACKSTONES
「――お母さんは…あたしがBLACKSTONEの人間って知ってるの…!?」
ナルは悔しそうに地面を叩き、しゃがみこんだ。
俺はその場にいることしかできないで、そんなナルをずっと見ていた。
「――なるほどな…」
「…なあ、ルカ…俺どうすればいい?ナルを死なせたくないんだ」
ルカは眉間にしわを寄せ、足を組み考えた。
「…ミキに聞いたほうが正確だろう。ミキに聞くわ」
「どうやって?」
「電話。」
ルカはミキに電話をし、俺にかわった。
「ミキ?あのさ『聞いたよ。基本的にBLACKSTONEの人間は誰かに作られたものなの。それが解ればナルは助かる。…助かるといっても…生きられない』