BLACKSTONES



俺はそう言い、ナルの横にすわり、ナルの手を握った。 

「俺を信じて…」

「…リタ……あのね、そのうち記憶がなくなるかもしれないから言っとく…あたしの記憶の半分は、もう全部、リタだよ。リタが教えてくれたこと全部だよ。…あたしは…記憶をなくしたとしても…リタを忘れたくないよ…。」


ナルはそう言い、俺の手をきつく握った。 

「…あたしが偽りでも…心も偽りでも…偽りだとしても…リタが大事なのは、変わらないよ」


ナルはそう言いにっと笑った。 


「…俺も、ナルを信じるよ。……俺も……お前が半分だとしても…大事なのには変わらない」



もしナルが死んでも…合体しても…俺がナルを大事なのには変わらない。 



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