BLACKSTONES
敵はルカとミントが片付けて、無事あたしたちは助かった。あたしはその日の夜中、みんなが寝たのを確認して、コートを羽織り、秘密基地の外に出た。
「…敵の陣地は……」
地図で示された場所に着くと大きな建物があった。その中に入ろうとしたら…
「ナルか?こんな夜中に何をしてる?」
ナルと聞いて、あたしは振り返った。振り返った先には赤毛の男がいた。
「お前…ナルの半分か」
「その言い方、やめて…あたしは半分なんかじゃない。」
「しょせん半分は何もかも半分。力もナルの半分なら俺は殺せる。その武器も偽りの武器。お前自体偽りだからな」
男は武器をだし、ふっと笑った。
「……あたしは偽りなんかじゃない!!はぁあああああっ!!」
勢いよく敵に襲い掛かった。