BLACKSTONES



その日の夜、ナルは自分の変化に気づいた。リタを見ると視界がぼやけたり、自分がリタに見えたり。


「……怖いよ…」

「…どーした…?」


リタが起きて、ナルの横まで移動した。ナルはまた視界がぼやけてきた。 


「…リタ…あたし…生きてる………?」


「…当たり前だろー?ナルが生きてなきゃ俺やだよ?」


リタ…――――



「―――…あたし…は…………」


リタは震えるナルの肩を引き寄せ、抱き締めた。



「………俺は、ナルがいなかったらきっとこんな料理うまくなれなかったし、ミントとルカのラブラブに疲れたし…笑えなかった…ナルがいるから今の俺がいるんだよ」



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