BLACKSTONES
リタはその日の夜、ゾーンとユリナの所に行く決意をした。
「どうした?」
ゾーンが椅子に座りながら、フードを深くかぶるリタを見た。
「…悪い…お願いがある…最後のお願い…」
「…うん、何でもいいから言って?」
ユリナはやさしくリタに問い掛けた。リタはしゃがみこんでユリナの腕をつかんだ。
「…俺を…消してくれ…」
「…リタ………。」
ユリナはリタのフードを脱がすと、彼は静かに涙を流していた。ユリナは決心し、ゾーンに合図を送る。
「…リタ…あなたが消えるんじゃない…消えるべきなのはナルなの……」
「俺もそれを今日知ったんだ…、アイツが消えるなんて考えられねえ!!忘れるなんて!!みんなから忘れられるなんて!!…なら…俺が消えたらいいんだ……」