空が泣いた日



「あ-ッ!千晶紀さん、絶対安静っていったじゃないですか!!」



早口で千晶紀をしかる沖田。



その後ろには…


凛とした姿勢で千晶紀を見る
長身の男がいた。


この人が"土方"なのだろうか──…?



「女。肩の方はどうだ?
まぁとりあえず座れ。話はそれからだ。」


「土方さん!"女"じゃないです。
"千晶紀"さんです!」


「うるせぇっ
でけぇ声出してんじゃねぇよ!」



隣で五月蝿い沖田を
土方は呆れ半分で怒鳴る。



土方は困ったように頭を
ガシガシと掻くと
千晶紀に座るように促した。



千晶紀はそれに大人しく従う。



土方は千晶紀の真正面に腰を下ろし、
その横に沖田も腰を下ろした。



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