空が泣いた日



私の存在を邪魔だと
思われる前にここを出て行きたい。


このままではみんなの優しさに
甘えてしまう──…



結局は自己防衛なのだろうか?



とりあえず、それが、
千晶紀の本音だった。





さて…


夜までにはまだまだ時間がある。


特別にすることもないし
寝ることにしようか…



さっきまで目は冴えていたのに
布団を被ると意外にも
すぐに睡魔は襲ってきて、
あっと言う間に千晶紀は眠りに落ちた。



.
< 20 / 36 >

この作品をシェア

pagetop