空が泣いた日
「わっ!?やだ、すいません…
こんな時間まで眠ってしまって…」
「ふふっ、全然いいんですよ。
それよりいい夢でも見てたんですか-?
ず-っと笑ってましたよ。」
沖田がにこにこと
笑いながら言う。
「ゆ、め…?」
夢を見たような気はする。
だけど内容を全然覚えていない。
ただ──…
胸の奥がじんと熱くなっている。
なぜだかわからないが
体中に幸福感が漂っている。
「どんな夢を見たかは覚えてないけど…
なんだかとっても幸せだったような気がします。」
千晶紀は微笑んでいた。
自分でも知らないうちに
笑みがこぼれていた。
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