空が泣いた日



「土方さん…?」




沖田は小声で土方に話しかける。




「なんだ?」



「顔、赤いですよ。」



「な…っ!?」




土方は赤い顔を更に赤くし、
悪戯に笑う沖田を
キッと睨みつけた。




「? どうしたんですか?土方さん。」



「なんでもねぇよっ」




明らかに動揺している土方に
千晶紀は珍しそうに
その瞳を向けるが、
土方は相も変わらず口悪く
その視線を避けた。




沖田はおもしろそうに
口元に笑いを含み
千晶紀と土方を見ていた。



.
< 26 / 36 >

この作品をシェア

pagetop