空が泣いた日



ふかふかの布団の中で、
いつも通りの朝を迎える。



さっきまでのは全部…夢…?



そうだ、さっきまでのは全部悪い夢。


お父さんが死んだ、
なんて有り得るはずがない。


それなら早くお父さんに
朝ご飯作らなきゃ!!



ガバッと勢いよく
上半身を起こす。



肩に、激痛が走った。


貧血のため、
少し頭もくらくらする。



──夢じゃない…



一気に現実に
引き戻された気がした。



私、結局助かったんだ…



痛みの残る肩をさすってみる。


肩にはきれいに包帯が巻かれ、
ちゃんと治療が施されていた。




「あっ。やっと目が覚めたんですね-?」



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