君を想う。
雅ちゃんの話を聞き終わった後に私は涙を流した。

真由は何にも言わずただ下を向いていた。


「どうするかは自分で決めなよ。」


雅ちゃんはそれだけ言い残して帰って行った。


雅ちゃんが教えてくれた。

橋本が昨日塾で雅ちゃんにこう言ったんだって。


あの時、受験終わって俺のところもう1回来てって言ったのは私が橋本に返事を聞くのを忘れさせようとしたんだって。

あの時、断わるの面倒だから先延ばしにして私が返事を聞くのを忘れさせようとしたんだって・・・


ひどくない・・?

ねぇ・・誰か嘘だって言ってよ。

橋本がそんなこと言ってないよって言ってよ・・

言ってよぉ・・・


信じたくない事実。

でも信じなきゃいけないんだ・・



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