君を想う。
「もう諦めろ・・あいつ最低だぞ・・」

たかちゃんがそう言った。

「なんで??なんで最低なの??」

「聞いたんだ。そしたらなんていたと思う??」

・・・なんて言ったんだろう・・

たかちゃんは少し黙って口を開いた。


「俺、あのとき断わったけど・・って言ったんだ・・」

嘘・・・

私断わられてないよぉ・・?

あのとき言ったじゃん。

『受験終わったら俺のところもう1回来て』って・・

雅ちゃんにも言ったんでしょ?

そう言ったのは私が返事聞くの忘れさせるためだって・・


なんで?

橋本・・・

涙が止まらなくなった。


私はバッグからタオルを出して涙を拭いた。



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