君を想う。
「たかちゃんさ、結局教えてくれなかったよね~・・たかちゃんの好きな人。」

「そうだったな。」

「誰だったの??その人に気持ち伝えた?」

「ううん。伝えてない。」

たかちゃんはそう言って少し悲しそうな顔をした。

「伝えなくていいの?」

「いいの!もう結果知ってるから。」

「そっかぁ・・」

それ以上たかちゃんに聞けなかった。

聞いたらいけないような気がして・・

聞いたらたかちゃんを傷つけちゃいそうな気がして・・

聞かなくってもずっと友達で入れるからいいの。



「そろそろ帰るか?長瀬も一緒に。みんなで一緒に帰ろうぜ!!」

「「うん!!!」」

帰る時間は自由だからいつ帰ってもいい。

私たちは体育館の外に出た。

太陽の光がとても眩しかった。

でもその光は私に

『3年間よく頑張ったね。卒業おめでとう』

そう言ってくれてる気がした。



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