君を想う。
「じゃぁな。」


「うん。」

私は音楽室の入り口にゆっくりと歩いて行った。


雅ちゃん・・・ごめんね。





昼休みが終わって5時間目から帰るまで雅ちゃんは何事もなかったように過ごした。


雅ちゃんの笑顔を見るたびに無理に笑っているのかなって思ったりもした。


ただ、昼休み以降私と雅ちゃんは一切しゃべらなかった。


なんか話しづらかった。



美月には絶対ばれませんように・・・


そう思った。







< 86 / 205 >

この作品をシェア

pagetop