哀しきこと…
楽しかった時間も終わり、放送が流れる。
『これで、花火大会は終わります。皆様、各自で、出ましたゴミはお持ち帰り頂きますようお願いいたします。お気をつけてお帰りください』
ウグイス嬢は何度も、そう訴える。
紘伽達は、その場からなかなか離れられずにいた。
まだ、みんな酔っているのだ。
そんな中、紘伽は一人、片付けを始める。
缶。
ビン。
生ゴミ。
プラゴミ。
それぞれを袋に別けて入れた。