哀しきこと…

「おう、紘伽。なにやってんだ?」


普段はゴミを平気でポイ捨てする、大悟が声をかけた。


後ろには、別れたはずのメンバーが揃っている。


もちろん、滋も。


「手伝うよ」


滋が手を出した。


そして、次々に手が伸びる。


「……みんなぁ」


紘伽は嬉しくなった。

若い、良い眼で拾ったので、道はすぐに綺麗になった。


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