哀しきこと…
光一を真ん中に、三人で手をつないで歩く。
目的の神社までは、徒歩10分といったところだろうか。
時折、ワタアメや格闘して取ったと思われる、金魚の入った袋を提げた人達とすれ違う。
「ひろねぇちゃん♪ボクね、おめんがほしいの」
紘伽がつないだ手の先から、真ん丸眼が笑う。
「今、レンジャーシリーズに夢中なのよね」
爽佳が苦笑いする。
「しょうがない。買ってやるか♪」
楽しい会話が弾む。
メニュー