哀しきこと…
その頃、爽佳はキッチンの椅子に座り、溜め息をついていた。



『またやっちゃったなぁ〜』



光一が寝ていた場所をじっと見つめる。



いつも同じ場所で眠ってしまうためか、ジュータンには涙が染み込んで、いびつな形を作っていた。



それを見ながら、紘伽が来る少し前を思い返した。



それは、今から約1時間前のこと………。



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