哀しきこと…
+第4章+迷惑なひと
呑み友達?
「ん、もうぅ!聞いてよ!!」
人込みあふれる町唯一の居酒屋で、もう何杯目のサワーを空けたことろだろうか…
滋はすでに完全に出来上がろうとしていた。
「お前、今日はやけにハイテンションだな」
滋と呼ばれた彼女の目の前には、がっちりとした体型の大悟が、ゆっくりと冷や酒を呑みながら笑っていた。
今日は偶然にも、一緒に酒を酌み交わすことになった二人だが、もともとあまり仲の良くない間柄だ。