哀しきこと…
+第4章+迷惑なひと

呑み友達?


「ん、もうぅ!聞いてよ!!」


人込みあふれる町唯一の居酒屋で、もう何杯目のサワーを空けたことろだろうか…



滋はすでに完全に出来上がろうとしていた。



「お前、今日はやけにハイテンションだな」



滋と呼ばれた彼女の目の前には、がっちりとした体型の大悟が、ゆっくりと冷や酒を呑みながら笑っていた。



今日は偶然にも、一緒に酒を酌み交わすことになった二人だが、もともとあまり仲の良くない間柄だ。




< 73 / 89 >

この作品をシェア

pagetop