哀しきこと…

「さてっ!光一、行くよ♪」


神様に挨拶をしたすっきりした顔で紘伽が手を伸ばした。



その手を取り、光一が満面の笑みを見せる。


「ひろちゃん、いこ♪♪」


二人は祭壇に背を向け階段を走り降りた。


もちろん、妊婦の爽佳は階段の手摺りを掴みゆっくりと降りた。



「お姉!アンズ買ってるよ〜」


行きに目を付けていたテキヤに向かう。


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