俺様王子と秘密の時間


バンッ!



「ちょっとあんた!さっきからアンアンうるさいのよっ!」

「あっ……お姉ちゃん」


寝起きだったらしく、クルクルの髪の毛を描きむしりながらあたしに怒鳴った。

てゆーか……もぉ夜の7時。

しかもアンアンってそんなオープンなこと。



「てか椎菜、あんた学校は?わたし朝帰ってきたけどあんた寝てたでしょ?」


ドキッ……!

実はあたし、今日ズル休みしたんです。

しゅんっ。



「休んだの……」

「ズル休み?全くあんたは」


呆れたお姉ちゃんはぶつくさ文句を言いながらリビングへ行った。



だって………

千秋にはあんなこと言われて……どんな顔したらイイかわからないし。

羽鳥の濃厚なシーン見ちゃうし。


要するにもぉ訳わかんナイこんな気持ちで学校に行けないんだ。

 

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