俺様王子と秘密の時間
オレンジのライトだけで薄暗い。
千秋の大きなベットの上にあたしは寝かせられて、千秋が体重をかけないように上に乗った。
………自分がわからナイ。
千秋の気持ちだって。
お酒の勢いでこんなことするようなヤツだったの?
ぼんやりとした中で、まだ乾ききっていない千秋の髪の毛があたしに降ってきた。
「誰にも渡したくない……」
そんな甘い台詞を囁かれたら……バカなあたしは抵抗なんて出来ないんだよ……。
ワンピースに手をかけて、千秋はスルスルと脱がしていく。
「み……見ないで……」
「隠すなって。オレ……お前の全部が見たい」
あたしの両手を掴んで抑えこんで、そしてまた熱くて深いキスをされた。
あたしの心臓は今にも爆発してしまいそうだった。