俺様王子と秘密の時間
色っぽい瞳に捉えられたあたしは違うなんて否定出来ないんだ。
……しかもあたし。
気がついたら寝ている千秋に自分からキスしようとしたんだから。
“誘惑”と思われても仕方ナイ。
千秋は手を背中に回して……器用に下着を外そうとする。
プチンッ……という音とともにソレが外れた。
「……っ」
だ……ダメ。
見ないでお願い……。
今にも泣きそうになるのを必死で堪えながら、目で千秋に訴える。
「そんな顔されると、やめらんねぇ」
その訴えは逆効果だった。
千秋はトロトロの瞳でなおかつ挑戦的な顔をした。