俺様王子と秘密の時間


「まだそんなん着てたんだな?」


え………?

反射的に顔をあげるといつの間にか千秋が部屋の中に居た。



「き……きゃあああああっ!」


ど、どうして居るの?

なんで千秋はこういつも突然現れたりするのよ。

あたしの寿命、縮まるよぉ。



「集会、始まってっけど?」

「………嘘?」

「まじ。もうみんな談話室に集まってんのに、お前だけいねぇから見に来たんだよ」


そう言いって千秋はポリポリと頭を掻いた。

そしてドカッとベットに座った。



はぁあああ……。

今さら学年集会に行く気になんてなれないよぉ。

それに今あたし、きっと酷い顔してる。

ため息を着いてふかふかの四角いクッションを抱きしめた。




あ……あれ?

この状況、まずくない?

 

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