俺様王子と秘密の時間
「なぁあああにが罪悪感よぉっ!“頭痛ぁい”じゃないわよぉっ!王子と一緒だったからでしょうがーっ」
「ご……ごめんなはぁい」
はーちゃんは「このこの」っとあたしの頬っぺたをつねった。
うぅうううう……。
あたしは肩をすくめた。
「ま。おかげで謎が解決したわ」
「謎ぉ?」
あたしはつねられた頬っぺたを撫でながら訪ねる。
はーちゃんは新学期が始まってからあたしが急に教室から消えていることや、ソワソワしていた理由がわかったと言った。
「あと、やっぱり羽鳥と何かあったんじゃないかって思ってたしね?」
「ん……」
羽鳥と言う名前を聞くだけで胸を針でチクリと刺されたみたいだった。
傷つけたのはあたし。
なのになんであたしがこんなに苦しいのかはわからなかった。