俺様王子と秘密の時間


壁には今までの校内新聞が貼られてあり、その中にはあたしが涼くんに貰ったものもあった。


そしてその隣には


“浮気男、破滅の道へ”

――――――――――

元・プレイボーイ。

13股とは救いようがない。

自業自得、ですね。


“R”
――――――――――


なんて冷たいコメントと一緒に、女の子に平手打ちをされ顔が歪んだ南センパイの写真が掲載されていた。


懲りない人だなぁ……。


御愁傷様。






「ソレ、傑作でしょ?」


背後から聞こえた声にハッとして振り返ると涼くんがにんまりと笑って立っていた。



「り……涼くん!」


ビックリしたぁあああ。

いきなり現れるんだもん。



「ちゃんと来てくれたんだねぇ?川村センパイっ」


ニコニコ笑う涼くんの笑顔は偽物みたいでどこか冷ややかなモノだった。



あたしは自分の顔がひきつっていくのを感じた。

 

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