俺様王子と秘密の時間
そして裏王子は再びあたしのケータイをブレザーのポケットに戻した。
なんてヤツなのおおお!
まじでムカつくううう!
「呼んだらって……なんなんですか?」
ブレザーにケータイをしまうコイツに、あたしは膨れっ面を浮かべて聞いた。
裏王子はニッと笑うと、あたしに顔を近づける。
「オレの隣に来いってことだけど?」
は……はいいいい?
意味がわからない。
コイツの俺様ぶりに呆れる。
「明日になればわかるよ、椎菜ちゃん?」
「あ……ああアンタ」
口をパクパクするあたし。
「あ、それから……」
「ほぇ……?」