俺様王子と秘密の時間


メールの送り主は千秋だ。


ゲゲゲゲゲッ。

やっぱり着たよぉ。



【From:千秋】
【To:Re:Re】

今から図書室おいで

-----END-----


はぁああああああ?

なんで図書室なのよぉおおお。

あそこは放課後でも利用する生徒がいるんだからね!

てゆーか、どんな顔で会えばいいのよぉおおお。



「は……羽鳥。あたしカラオケ行かないからコウちゃんと行ってきなよ」

「あたしもパス」

「んだよ。シイも葉月もノリ悪ぃぞ?」


羽鳥はポリポリと頭を掻いた。

はーちゃんは放課後だと言うのに教科書を取り出してトントンと揃えた。



「……はーちゃん、カラオケ行かないの?」

「うん……勉強すんの」


羽鳥とコウちゃんはあたしたちをうらめしそうな目で見て早々と教室を出た。

 

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