中学生、前線模様。
忙しいのに…。

「もうお兄ちゃん無理!!」

「なんでだよッ探せ」


なんでこんな性格なんだと思いながらあたしは出ていくことを決めた。


「なんでそんな急ぐんだよ!!」

お兄ちゃんはまだグチグチ言っている。



怜奈との待ち合わせ、すっぽかしたりしたら一大事だっつーの。

まぁ…現実にはそんなことなくて

『もう遅い~』で済まされるんだと思うけど?

バックを持って靴をはく。


時計を見ながら

昨日のことを思い出した。

…昨日、マコがいじめの的から…-外れた。



ガチャッ

「行ってきます!!!」


あと、5分ある。

間に合う。


あたしは走ってホームへ向かった。


ハァハァ…。大丈夫、うん。

まだ怜奈は来てないな。


2番線の一号車あたりで待ち合わせ。

あたしは一度も遅れたことが無い。



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