中学生、前線模様。

ガタン


あたしはそれを見計らって

席に着いた。



「なー目黒!」

「えぇッあ?何!?」


いきなり高橋がしゃべりかけてきた。

結果変な声を出してしまった。


うぅ…ハズい。

うっわ絶対顔赤い…。


自分の顔のほてりを感じながら

再び高橋のほうに体を向けた。


「次英語だっけ?」

「う、うん」


あたしは平気を装って

教科書なんかをそろえた。



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