中学生、前線模様。
中のかぎを開けて

ガチャッと部屋の外を出る。


その途端

隣のドアもあいた。

「あ、目黒」


…どうして遭遇する…。


横のドアから出てきたのは

他でもない

-宇佐見蓮華


何…最悪…。

さっき、バスの中で

『目黒だけ集中攻撃かよ』

って、人の気持ちも考えないで

言った奴だ。


虐められてること知ってるくせに

無神経すぎる、この男。


あたしの名字は『目黒』

だから出席番号が遠かったわけで

今まで接点が全くなかったから

喋ったりすることはなった。


『いたんだ』

的存在である。
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