中学生、前線模様。
「は…?」

あたしが

間抜けな声を出した瞬間

女子は口々に言う。


「うっそ!マジで!?」

「告白しなよッ」

「今日がチャンスだよッ!!」

…口の端をあげながら。

白々しく

驚いた風に。


「そうときまれば!行こうか男子部屋!」

そう言って

怜奈と取り巻きは

あたしの腕を掴んで立ち上がらせた。


「ちょッ待ってよ…!」

そう声をあげるが

全部、無視。


ズリズリとドアのほうに

近づいて行った。


それで、

極め付けには


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