そら-極道ですが何か!?-


私はもう一度挨拶をするために、座ったまま半歩さがり挨拶をする。

「…私、龍葵組次期当主葵慧斗と申します。この度は急にお伺いし、申し訳ありません」

「よく、参られた。
この度はどのようなご用件で?」

おじさんの声は真っ直ぐで、真っ直ぐこっちをみていた。

「…まず、今回は私の単独での考えで動いていますので、こちらの者を家へ帰してもよろしいでしょうか?」

目で後ろに控える春眞をさすと、

「…かまわん」

その一言で私はめちゃくちゃ安心した。
…春眞を巻き込まなくてすむ…

「…ありがとうございます。
お言葉に甘え…お前、先に帰りなさい」

「…はい」

春眞が一礼し下がると、三人だけになる。


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