そら-極道ですが何か!?-
下にきたは良いがどこがどこかわからん…
キョロキョロしていると、後ろから声をかけられた。
「どうしました?」
「うわぁっ!!」
超ビビった!!
「す、すみません。
…あの、どうかなさいましたか?」
後ろを振り返るとお茶を持ってきてくれたお兄さんがいた。
「あっ、お茶のお兄さん…」
「あぁ…私、夕兎と申します」
「夕兎サン…あの、何か手伝う事ありませんか?
…おいてもらうのに…」
「いえ。慧斗様は大事な龍葵組のお嬢様ですから」
「…なんか、そ-ゆうのやだ…特別扱いしてもらいたくない。わがまま言ってるのは私のほうだもん」
夕兎サンは困った顔をしていた。
「…そうですか…
素晴らしいかたですね。
お手伝いをお願いしたくても、私の判断では無理なので今晩ボスが帰ってきてから聞くか、奏真様の指示をいただかないと…」
「そっかぁ…わかった。
奏真のところに行ってくる」
ばたばたと駆けていく。私だった。
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