そら-極道ですが何か!?-


そう言って尋をキュッと抱きしめ、

「…奏…」

「…俺はかまわないぞ」

「…まだ、なんも言ってないのに…」

「…行って来いょ、ボスのトコにさ」

「…ありがと」

慧斗は奏真にかるく、笑いかけ、悠真のもとへ向かう。

その姿を、奏真と尋の隣に集まった春眞達と見つめる。


「……尋、組長が慧斗でよかったな……」

ぽつりと、春眞が尋に言う。

「はいっ!!」



.
< 212 / 250 >

この作品をシェア

pagetop