そら-極道ですが何か!?-


「悠真さん…」

「なんだい?」

「お願いがございます。…誠に勝手ながらこの闘い引き分けにして頂きたく思います」

「…落とし前は誰が?」
「勿論、私が」

「どの様につけるつもりだ?」

「そうですね…とりあえず今日はこれで…」

そう言って懐から出した短刀で一括りにした髪を切り落とした。

「大切にしていた髪じゃないか…」

悠真が放つ言葉に慧斗は
「だからです。大切にしていたからこそです」


.
< 213 / 250 >

この作品をシェア

pagetop