そら-極道ですが何か!?-


「……ねぇ、やばい」

「なにがぁ?」

「すんごぃ嬉しい…」

慧斗は涙が止まらなかった。嬉しくて嬉しくて堪らなかった。

「当たり前だわ。どアホ」

「はぁ!?少なくとも奏真よりバカじゃないし!!」

「なにぃ!?その減らず口どうにかしろ!!」

「はぁ!?奏には言われたかなにから!!」

「なんだとっ!?」

互いに減らず口を叩いていると、サクッと草を踏む音がした。

「どうでもィィんで皆さん待ってるんで早く帰ってきて貰えます?」

「「はぁ!?」」

そこに現れたのは夕兎だった。隣には芙月がいた。

「…早くして」

「……はい」

芙月が言うと慧斗は素直に返事をする。


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