そら-極道ですが何か!?-


「あいつ、雪のとこ行ってたな…」

「えっ?なんでわかんの」

「なんでって。そりゃまぁ兄弟だから?」

「兄弟ってすげぇ」

「……奏真。お前、頭ィィのかわりぃのかよくわかんね」

「…ねぇそれ、褒めてる?貶してる?」

「褒めては…いないな」

「「……………」」

無言のまま、二人は中に入った。


中に入ると、瑛が木刀をもって歩いていた。

「瑛!!」

春都が声をかける。

「はい!!春都さん!!」

泣きそうな顔をして春都によってくる。

「どした?」

「あのっ。春眞さんと芙月さんが喧嘩してて…急いで刀とか木刀とか危ないもの隠してる最中なんですけど…」

「わかった。瑛、俺行くからお前は昼飯作ってきて。奏真、お前は慧斗の足止めしとけ」

「なんで?慧斗いるとなんかあんの?」

「そりゃあもう!!」

瑛が答える。

「片づけが大変なんだよな…」

春都が遠い目をする。

「…俺、頑張る」

「おう」


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