そら-極道ですが何か!?-


「……そうですね…」

「……私達はさ、古より続く極道の道を行く。

極道とは『弱きを助け強きを挫く。』もの。
しかし、今となってはたんなる暴君となるだけだ…。

今まではそれでもなんとかなっていたかもしれない。だが、もうそんな事は言ってられない…


時代は『真の極道』の時代なんだ。
高齢化が進んで行くなか、極道として生き抜くには今までの温いまんまじゃ駄目なんだよ…」


「………………。芙月さんは何故、黙っているんです?たぶん、一番現状を把握し先を見えているのは芙月さんですよね?」

「…私が言ったところでどうにかなるものではない…。自分でたどりつかなくてはならないんだ」
「難しいですね…」

「そうかもしれないな」

だいぶスッキリした顔になった奏真をみて芙月はクスリと笑い踵をかえし、家へむかった。
その後を奏真もついていった。


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