そら-極道ですが何か!?-
「……春都、春眞。話があんだけど」
静かな声で二人を呼ぶ慧斗。
いつにもなく、真剣な表情な慧斗を見た二人は黙って集まる。
三人は縁側に座った。
「どした?なんか、のんびり世間話でもなさそうだけど?」
春眞が薄く笑う。
「…そね。単刀直入に言うと、十年後介護施設を設立しようと思って大枠を画策してる。もてるコネや繋がりは全て使おうと思う」
慧斗が火蓋を切る。
「うん。で?」
「…まず、先人をきって私が資格を採ってくる。後から徐々に組員全員に採らせる。いつでも誰でも前線で働けるようにする」
「…で?」
「…資格を採り次第現場に三年入り介護士の資格をとる。そして、さらに二年後に社会福祉士の資格をとる。
仕事がこなせて、資金も溜まり、使えるものが育成出来次第開設する」
「そうか…。将嘉さんはなんて?」
「……え?」
「…行ってたんだろ?」
「返答待ち…」
「ふぅん」
「なんで開設しようと思った?」
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