そら-極道ですが何か!?-
「…この度は、うちの者が、大変申し訳ありませんでした。
どうぞ、サツに突き出すなりボコるなりご自由にしてください」
穣が頭を下げる。その後で、慧斗と春眞が頭を下げる。
「…わざわざ、ありがとう。じゃあ、遠慮なく。
奏真、先にいいぞ」
悠真が許可をだすと、奏真は遠慮することなく、手をあげる。
バキッと漫画にでもでてきそうな音をたてる。
「…慧斗の組の奴ダカラ、これだけにしといてやる」
笑顔で言うそれは、親の悠真でさえも顔を引き攣らせるものだった。
「…次、夕兎いいぞ」
「…ありがとうございます。
貴様、よくも慧斗に傷をつけたな。俺が慧斗の立場だって今頃貴様はみじん切りになっていると思うよ?
慧斗と組長に感謝するんだなよ?
…はっ、まぁ俺は優しくないケドさ!!」
あっという間に鼻血がたれ唇から血が滴る。
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