俺様ワガママ主人×めいど

こんなの‥。


暗くて、狭くて‥まるであの日のようにも感じてしまう。

あの日の自分も、どこか沈んでいて、ただ一人


“やっと起きたな、おっせーんだよ”

頭をちらつかせるのは、あの偉そうな態度の男の姿。

なんで‥

“俺が呼んだらさっさと起きろ”

なんで‥

“お前こんなとこで何してんだ?”

なんで‥

“俺が雇ってやるよ”

なんで‥


“美鈴”

なんで、なんで

アイツの顔ばっか浮かぶわけ‥



キキ‥ッ、


―――――えっ

鈍い音、小さな光


そこには



「見つけた‥」

息をつき、汗を滴らせる男の姿があった。




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