俺様ワガママ主人×めいど

わかんない、そんな気持ちがぐるぐる回ってる。


「まだ怖いわけ?」

そう言って奴は少し離れた体をまた自分のほうへ引いた。


静かな部屋の中で、聞こえるのは響く雷の音と、お互いの心臓の音だけだった気がした。


あたしはまだ奴の服を掴んでいて


「‥‥‥」

奴に言葉を返すことさえできないでいた。



戸惑いだとか

緊張だとか

恥ずかしさだとか‥

どれに当てはまるのかさえ、分からない。



「‥どうした?」


そんなのあたしが知りたい



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