俺様ワガママ主人×めいど

すると

「わぁ!?」
「あガっ!」


「偉そうに俺に指図すんな、桐島」

油断した桐島さんに、奴の一撃。

殴られた腹を押さえ、坊ちゃん‥と呻く
桐島さんに対し、悪びれもなく偉そうに見下ろす奴。


「‥‥‥‥」

その現場を見ていたあたしはあまりの暴君に口を開けたまま固まってしまっていた。

手加減ない‥‥鬼だ、こいつ‥‥!

てか…

桐島さんを心配するものの駆け寄ることもできない。
それは――…


「は、離せバカっ!!」

「あ?」

「あ? じゃない!さっさと降ろせっ」

「なんだよ、悪魔から救ってやってんだろ? この優しい俺様が」

意地悪な笑みを浮かべ軽々と肩に担ぐ奴のせいである。


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