俺様ワガママ主人×めいど
「そいつは楽しみだな」
「余裕なのも今のうちだから、」
「期待してるよ」
奴はまたフッと意地悪く笑った。
「~~っ、ムカつくっ!!」
「美鈴様‥!落ち着いてください」
「桐島‥いたのか」
「居ましたよずっと!」
「あぁ、存在感ねぇからわかんなかった」
「ひ、ひ、酷過ぎます‥!!」
ガーンと、暗く固まる桐島さん。
奴はそれを無視しあたしに近寄ると
「ヨロシク、専属メイドさん」
わざとらしい笑顔と言葉。
それは、
「こちらこそ、‥‥坊ちゃん」
これから始まる日々の幕開けの合図。
「『潤弥様』だろ?」
楽で幸せな日々は、到底過ごせそうもない
「絶っ対、呼ばないっ!」
美鈴 16歳
メイドから―専属メイドへ昇格(?)