俺様ワガママ主人×めいど
「聞いてるんですか、美鈴さんっ?!」
「は、はいっ」
はっきり返事をしなさい!、と一喝すると
先輩メイドはまた話を続けだした。
朝の4時起床
普段こんな早くに起きることもないためまだ頭がボーっとしている
ミーティング(?)的なものの後、掃除に洗濯、朝食の準備‥と
メイドの仕事は予想以上にハードなものだった
そして今の状態は
『専属メイドとして坊ちゃんに失礼がないように』
とのことで、先輩メイドから長々と説明を受けているところ
「で、わたくしは以前の主人の専属メイドとしてそれはそれは優秀で―――」
ではなく。
実際は『専属メイドとしての心得』(という名の自分の自慢話)を聞かされている。
いつになったら、終わるんだろ‥‥
軽く一時間は経っているだろうに‥それは終わる気配もなく
「―で、で!それでわたくしは――」
話はヒートアップしていくばかりだった‥‥。