俺様ワガママ主人×めいど
「てか、てっ、手離して!」
「ヤダ」
そう言ってやつはまた強くあたしの体を引き寄せた。
「ちょ、」
密着した体から伝わる熱。
「顔真っ赤ー。嫌だとか、恥ずかしいからって理由で言ってんのか?」
「‥‥!」
耳元で囁くような低ボイス。
吐息まじりの言葉に、自然と顔が熱くなっていくのがわかる。
かかる息が、くすぐったい。
「ほんと、オトコ慣れしてないんだな」
ヤツはまた、意地悪そうに笑った。
ムカつく‥!
見破られた、余裕な態度に余計怒りが沸き上がる。
「うるさいっ、そんなことより早く離して!!まだこれからやること」
「俺の名前、ちゃんと呼んだら離してやるよ」