俺様ワガママ主人×めいど
「‥‥――なっ!」
「アブねー奴。」
軽々と片手で受け止められてしまった。
「起きたばっかでいきなり立つなよな」
「ちょ‥ちょっと‥!」
「ん?」
テンパるあたしに対し、なに?とでも言いたそうな奴
ん?じゃないっ!!
離せボケっ
って‥‥、
言いたいことはいっぱいあるのに言葉が発せなかった。
なに、こいつ‥‥
それはある意味衝撃だった。
目は開いたり閉じたりと、瞬きを繰り返す。
このときあたしは、初めて奴の顔をきちんと見た気がした。
高い鼻
長い睫毛
傷、荒れ一つない綺麗な肌
ととのった顔立ち
そこらにいる男と比べものにならないぐらい‥
モデル並、てかそれ以上だと思った。
目が離せなくて、
心臓は気持ちとは裏腹に、無駄に早まっていた