俺様ワガママ主人×めいど

んんッ!?

突然ドアが叩かれる音がし、

「美鈴様、お話を少々よろしくでしょうか」


と、ドアの向こう側から声がした。


「‥‥は、はい」


み、美鈴様‥!?

‥ってあたしのこと、だよね‥?


訳もわからぬまま、反射的に詰まった声を出すと


「失礼します」

ガタッという音とともにスーツに身を包んだ眼鏡の男が、現れた。



うわぁ‥

目の前に現れたのは、潤弥に負けないぐらいのイケメン。


「美鈴様」

「はい‥!‥えっと‥何か?」

いきなり声をかけられビックリすると、彼はポケットから一枚の名刺を取り出した。


名刺には

“桐島 眞一郎”

中心にそう書かれていた。



「わたくし坊ちゃんの世話役をさしていただいております、“桐島”と申します。坊ちゃんはただいまお仕事中のため、わたくしが代わりに伝言を預かって参りました。」

「‥坊ちゃん‥世話役?、伝言‥?」

「はい」


笑顔な彼。

そう彼は平然と言うけれど、


あたしは、彼のあまりの早口に、頭がついていかなかった‥

なにが、なんだか‥


結局理解が出来ず



そして、また同じことを桐島さんに言ってもらうのだった‥。





< 37 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop