俺様ワガママ主人×めいど
んんッ!?
突然ドアが叩かれる音がし、
「美鈴様、お話を少々よろしくでしょうか」
と、ドアの向こう側から声がした。
「‥‥は、はい」
み、美鈴様‥!?
‥ってあたしのこと、だよね‥?
訳もわからぬまま、反射的に詰まった声を出すと
「失礼します」
ガタッという音とともにスーツに身を包んだ眼鏡の男が、現れた。
うわぁ‥
目の前に現れたのは、潤弥に負けないぐらいのイケメン。
「美鈴様」
「はい‥!‥えっと‥何か?」
いきなり声をかけられビックリすると、彼はポケットから一枚の名刺を取り出した。
名刺には
“桐島 眞一郎”
中心にそう書かれていた。
「わたくし坊ちゃんの世話役をさしていただいております、“桐島”と申します。坊ちゃんはただいまお仕事中のため、わたくしが代わりに伝言を預かって参りました。」
「‥坊ちゃん‥世話役?、伝言‥?」
「はい」
笑顔な彼。
そう彼は平然と言うけれど、
あたしは、彼のあまりの早口に、頭がついていかなかった‥
なにが、なんだか‥
結局理解が出来ず
そして、また同じことを桐島さんに言ってもらうのだった‥。